使い勝手とポイント還元を両立したクレカの布陣を考える(2023年1月版)

  2022年8月に「ポイ活的なムーブを頑張りすぎない 使い勝手とポイント還元を両立したクレカの布陣を考える(2022年8月版)」という記事を公開しました。気軽でありながら、なるべく得をするようなクレジットカード利用の組み合わせを紹介するものでしたが、あれから約半年。いろいろ状況も変わり、クレカの布陣を変えたので現在の状況をまとめます。あくまで私の環境下の話なので、ほんとに備忘録です。

 簡単に言えば「三井住友カード プラチナプリファードをメインカードにして初年度特典をガッツリもらったら、作ったばかりの三井住友カード ゴールドNLメインに戻して年間100万円利用特典を獲得。その後は再びプラチナプリファードに1本化する」というものです。



私が独断と偏見で選んだ“使い勝手の良い”クレカ4選


(1)2023年3月までのメインカード:三井住友カード プラチナ プリファード

<還元>
・基本1%還元 ・(初年度特典)入会月から3カ月後の月末までに40万円利用すると4万pt還元 ・年間100万円利用ごとに1万ポイント還元(4万ptまで) コンビニ2社&マックなど特定店舗で常時9%還元(通常5%還元に加え、私は家族ポイントで+4%適用済。さらに通常・ゴールドカードと異なりタッチ決済でなくても還元適用) ・SBI証券のクレカ積立で常時5%還元

<用途> 公共料金や日常決済、ガソリン給油、ETC、SBI証券クレカ積立など、ほぼ全ての支払いを集約

<解説>
 2023年1月から、SBI証券でプラチナプリファードを使ったクレカ積立を行うと5%還元されるサービスが始まったので2022年12月末に使い始めました。「SBI証券で月5万円クレカ積立する」「ショッピングで年間200万円以上利用する」という人は、33000円という高額な年会費を差し引いても、三井住友カードNLゴールド2枚運用よりポイント還元率が少し高くなります。

 私はこのカードを2023年3月末までメインカードとして40万円分の決済に使います。初年度特典の4万pt還元、ポイントサイト「ハピタス」経由入会の2.6万pt還元、通常還元などを含め、年会費を除いた5.5万ptほどを短期間で獲得できる見込みです。

 そして2023年4月から10月末の間は、SBI証券のクレカ積立専用としてサブクレカに後退させます。そして11月以降は再びメインカードとしてこれ1本に集約する予定です。その理由は後述。


(2)2023年4月から10月末までのメインカード:三井住友カード ゴールド(NL)

<還元>
・基本0.5%還元 ・年間100万円利用で1万pt還元 コンビニ2社&マックなど特定店舗で常時9%還元(通常5%還元に加え、私は家族ポイントで+4%適用済) ・SBI証券のクレカ積立で常時1%還元

<用途> 公共料金や日常決済、ガソリン給油、ETCなど、SBI証券クレカ積立以外の支払いを集約

<解説>
 プラチナプリファードの「SBI証券クレカ積立で常時5%還元」が始まると知るまで、私はこの三井住友カード ゴールドNLをメインカードにするつもりでいました。基本還元率は0.5%ですが、年間100万円利用で1万pt貰えるので実質1.5%還元。さらにVISAとMasterで2枚発行できるので、2枚を使い分ければ年間200万円利用で計2万pt貰えるといったテクニックが活用できます。

 私は前述した理由から、方針転換してプラチナプリファードをメインカードにしますが、保有するゴールドNL2枚のうち、Masterは2022年11月に入会したばかり。年間100万円利用しないと年会費5500円が発生してしまいます。そこでプラチナプリファードで4万ptがもらえる40万円を利用したら、ゴールドNL(Master)をメインカード枠に戻して2023年10月末までに残りの66万円ほどを使い切る予定です。これで1万ptが貰える。さらに年会費は永年無料となります。

 再びプラチナプリファードをメインカードに戻したら、ゴールドNL(VISA/Master)の2枚は使わずに寝かせておく予定です。そのために年会費の永年無料特典を得る必要があるというわけ。


(3)サブカード:Visa LINE Pay クレジットカード(P+)

<還元>
LINE Payにクレジットカードを登録して支払う「チャージ&ペイ」利用で5%還元(上限500pt/月)

<用途> ・ファミリーマート(LINE Pay決済)で5%還元 ・LINE Payやスキャン方式のPayPayしか使えない小規模店舗で5%還元

<解説>
 三井住友カードNLの魅力的なサービスの一つに「対象のコンビニ・飲食店で最大5%還元!」があります。家族ポイントと組み合わせれば対象店舗で常時最大10%還元が受けられるという、わりととんでもないサービスです。しかし、2022年12月に対象店舗のコンビニからファミリーマートが除外されてしまいました(おそらくファミリーマート側がファミペイとの兼ね合いで下りた)。

 このおかげで私はファミマを避けるようになったのですが、たまに寄る機会もあります。そこでこのカードとLINE Payを活用することで、5%還元を得られるようにしています。

 上限500pt/月、つまり月1万円までの支払いしか得をしないのですが、そこまでファミマを利用しないのでまぁいいかという感じです。他にもモバイル決済にしか対応していない小規模店舗(キッチンカーとか?)で使うかもという感じ。Apple Payなどには登録しません。非常用です。


(4)サブカード:Amazon Prime Mastercard

<還元> ・基本1%還元 Amazon.co.jp2.5%還元

<用途> Amazon.co.jp専用

<解説>
 Amazon.co.jpでの買い物に利用しています。旧ゴールドカード時代からプライム会員でカードを保有していたので常時2.5%還元となっています。高い還元率はもちろんのこと、メインカードと分けることでAmazon.co.jpでいくら浪費使ったのか分かりやすいというメリットを感じています。

 ちなみにVisa LINE Pay クレジットカード(P+)もAmazon Prime Mastercardも三井住友カードのため、メインカードと同じVpassで請求額などを確認できたり、月末締めで分かりやすかったりする点がお気に入りです。



KyashとRevolutを活用して、モバイルSuicaチャージも特典がもらえる条件の年間利用額に計上する

 ここまで紹介した4枚のクレカを状況に応じて使い分けています。しっかり読んでいただいた方は分かったかと思いますが、それぞれのカードで特典を得るために日頃の支払いはなるべくクレカに集約する必要があります。

 ただし、全ての支払いが利用対象になるわけではありません。例えばSuicaやPASMO、nanacoへのチャージなどは対象外となります。

 私は在宅勤務ですが、たまに出社する機会があるので定期券ではなくモバイルSuicaのチャージで電車に乗っています。そのチャージ分も三井住友カードの年間利用額に計上させたかったので、プリペイドサービスのKyashとRevolutを間に挟むことで解決しています。具体的にはこんな感じです。

●三井住友カード プラチナプリファードでKyashにチャージする
(Kyashへのチャージは利用対象扱いになる)
KyashからRevolutにチャージする
(一応0.2%還元されますが、わりとどうでもいい)
RevolutからモバイルSuicaにチャージする

 特に難しいことはありません。あとは口座振替の支払いもクレカ支払いにできればなと思いますが、そんなフィンテックサービスが生まれることに期待。

 ちなみに前回まで使っていた楽天カードはお蔵入り。これからはなるべく三井住友経済圏?SBI経済圏?Vポイント経済圏を試していく予定です。

 毎回言ってますが、還元を追い求めすぎていろいろなサービスやクレカに手を出すと、ほんと家計管理とかとっちらかるので、なるべくクレカの枚数は少なく、シンプルにしたいものです。

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