①外観・デザイン編に引き続き、今度はカメラや人工知能「エモパー」について見ていきましょう。
満足できるカメラ
CRYSTAL Xは約1,310万画素のカメラを搭載しています。前機種800万画素に比べだいぶスペックアップしました。画素数=写真の綺麗さではないとはいえ、やはり高画素カメラは便利だと思うのです。ズーム代わりに切り出しもできるし、メモ用途でも高画素のほうが細かい文字も拾えて便利。
で、実際どんなふうに映るのか試してみました。すべてオート設定。比較対象はXperia Z3のプレミアムおまかせオートです。
CRYSTAL Xで撮影
Xperia Z3(プレミアムおまかせオート)で撮影
ご覧のとおり、ズバリ鮮やかで綺麗です。ご飯も美味しそうに撮影できます。スマホでこれだけ撮れれば個人的に満足。Xperiaの名誉のため言っておきますが、これプレミアムおまかせオートに難があるんですよね。マニュアルで撮影すればまともに映るのですが……。詳しくは以下の別記事で。
多焦点撮影
カメラには色々機能はあるのですが、中でも面白いなと思ったのが多焦点撮影です。ようは背景ぼかしの逆で、通常撮影だと背景がボケてしまいますが、この機能を使うと擬似的に手前のペットボトルも、背景にもピントが合った写真を撮影できます。
Swipe Pair
写真を活かす機能として面白いのが「Swipe Pair」です。2台のCRYSTAL Xを並べて、画像を相手側にスワイプさせると、同じ画像を2台以上の端末で表示することができます。
ペアリングは同じアプリを同時に起動して、画面をくっつけた状態で画面をなぞるだけで完了。ペア候補は画面が同じカラーで表示されるため、セキュリティ的にも問題なしです。
狭額縁を活かした面白い機能ですが、多用するかと言われれば疑問……いや、例えばたまたま同じCRYSTAL Xを使っている男女がこの機能で仲良くなり、一気にお近づきに……なんてことがあるかもしれないじゃないですか。良いじゃないですかコレ!!!
狭額縁を活かした面白い機能ですが、多用するかと言われれば疑問……いや、例えばたまたま同じCRYSTAL Xを使っている男女がこの機能で仲良くなり、一気にお近づきに……なんてことがあるかもしれないじゃないですか。良いじゃないですかコレ!!!
人工知能「エモパー」とは?
CRYSTAL Xには、シャープの家電製品に搭載されている人工知能「ココロエンジン」をベースに、スマホ向けに新しく開発された「エモパー」が搭載されています。簡単に言えば、端末の状態やスケジュールに合わせて喋りかけてくる……と言いたいのですが、そんな単純なものではありませんでした……!
エモパーから話しかけてくるときには、高度なセンサーと状態推定エンジンでユーザーの行動を非常に細かく推定します。これによってユーザーが今どんなことをしているのか、何をするのかによる最適なタイミングでの問いかけを実現します。
例えば、従来は5分毎に位置情報を取得していたのに対し、エモパーの場合はセンサーによってユーザーが移動した時にだけ位置情報を再取得する、なんてことが可能になるため無駄なエネルギーを消費しません。
また、各センサーとメインCPUの間にセンサーハブ(小さなCPU)を挟むことで、普段はメインCPUを動かさずに状態を監視できるため、消費電力もほとんど変わらないそうです。こういうのってONにするとバッテリー消費が激しくなってしまうので結局使われなくなる……なんてことがあるのでとても良い仕組みだと思います。Google Nowをセンサーで更に高度化したような印象ですね。
センサーから得た情報は個人情報
エモパーが蓄積した情報はパーソナルな情報になるため、扱いもかなり気を遣われてセキュアになっています。
蓄積されたデータはバックアップできるので次回以降またシャープ機に機種変しても引き継ぎが可能。ありがちなその端末だけのガラパゴスにはならないのが嬉しいですね。
感情を加えた発音
以前、待受画面やメニュー画面にペンギンが登場するガラケーがありまして、そのペンギンキャラクターが人気になってしまいペンギン目当てで買う人が続出したことがありました。エモパーもそういった存在になれればいいのかなと思います。具体的には、それぞれの声に可愛いキャラクターを用意してみてはいかがでしょう?
……大多数の人が「エモパーなんて使わないよ」というのは開発陣も理解しており、それでも「少数が気に入ってくれればそれでいいんじゃないか」というスタンスになっているそうです。といってもセンサー部分なんかはかなり高度な技術だと感じたので、他の場面でも役立つ時が来るのではと思いました。シャープらしさに一役買うエモパー、大事に育ててほしいと感じます。
ITmediaの記事はこちら
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