先日、家族が使う自宅用のPCを購入しました。
我が家には10年前に購入したFMVのノートPCがあります。かなり分厚く、本体重量が3kg近くあり、Windows XPを搭載しながらメモリが256MBでHDDも80GBという骨董品です。
スペックは旧世代だけど、液晶は今見ても綺麗。
なぜ、これほどの骨董品を買い換えずにずっと使っていたのかというと、黒船「iPad」の存在があります。2010年に我が家にやってきたiPadは、リビングのネット環境を一新しました。そりゃ重いノートPCをいちいち起動するのとは、天と地の差があります。普段はネットブラウジング程度にしか使わない家族にはこれで十分でした。
使用頻度の低下から、なかなか自宅のPC買い替えのタイミングを逃しつつ、結局2014年を迎えてしまったわけです。
さすがに限界
といってもさすがに年賀状作成で堪えたのか、家族から不満の声が大きくなったので、今回の買い替えへの運びとなりました。そこで楽しい楽しい機種選定作業が始まるのですが、今回購入するPCを選ぶポイントをいくつか考え、それに対する答えも考えてみました。
・家族全員が使う → わかりやすいオールインワンノート型
・自宅据え置き → サイズ・重量を気にせず大画面
・長年使う(5年~) → 読み込み速度の速いSSDよりも容量重視のHDD
・もちろんお求めやすい価格で → 機能を妥協してもいい
こんな感じになります。自分が使うのであれば、尖った特徴を持つモデルに手を出したくなるところですが、あくまで普通の人が使いやすいものを調達するのがベストという結論に至りました。
そこで、これらのポイントを満たす「ホームノート」と呼ばれるカテゴリのPCが選択肢に上がってきます。これは14インチクラス以上の据え置きノートPCの製品カテゴリのことで、まさに我が家のような条件に最適なものになります。
お店に実機を見に行ったけど、うーん。
家電量販店に置いてある15インチ~くらいのノートPCは、ほとんどこのホームノートに分類されると思います。僕もちょっと偵察しに行ったところ、各社様々な製品が並んでおりましたが……。ほとんどデザインが好みでなく、物欲が萎えてしまいました。dyn○bookとか、LaV○eとか、ぶっちゃけダサいんですよね。
これら、第一に見た目で欲しいとは思わないのですがどうでしょ。
各社、薄型小型のウルトラブックはスタイリッシュなデザインが多く、僕も良いなと思うのですが、ホームノートはやる気ない感じ。かといって有名海外メーカーのASUSやDELLを見ても特別、価格が安いでもないしこちらもデザインがイマイチという。家族が使うのでサポートは、やはり国内メーカーが安心ですしね。普通の人には家電っぽいデザインのほうが受けるのかもしれませんが。
そうなると、必然と候補に残るのがソニーのVAIOになります。
はいそこのあなた、「信者キター」とか言わない!
ソニーのホームノート「VAIO Fit 15A」
VAIOシリーズ、パッと見るだけでも、実際に「デザイン」が飛び抜けて良いと思うのですがどうでしょう。信者的な感じになってもアレですが、良いところは素直に褒めたい。
見た目超大事。価格も特別高いってわけじゃありません。
VAIOに照準を向け、機種選定
ソニーが現在発売しているホームノートは「VAIO Fitシリーズ」です。中でもメインストリームの「VAIO Fit 14A/15A」は、液晶が回転してタブレット形状に変形するギミックを持っています。他社のホームノートには無い面白い機能と言えますが、今回あくまでメインで使うのは、あまりPCをフル活用しない家族です。聞いてみても「ギミックなんていらない」の一言。たしかに普段からPCを活用していない人が、いきなりタブレットスタイルで活用している姿はちょっと想像できません(しかもWindows 8を)。ただでさえiPadがありますしね・・・。
更にもう一つの懸念事項が、実はこのモデル、ホームノートのくせにディスクドライブを搭載していないのです。オールインワンという観点から見るとちょっとイマイチ。ただ、ボディ全体がアルミで構成されており、質感が非常に高い点はかなり魅力的です。
液晶が回転しなくていいから、アルミデザインのVAIOは無いのかな、と探してみたらあるではないですか。それが「VAIO Fit 15/14」です。
「VAIO Fit 15/14」は2013年5月に発売されたモデルで、11月に発売された先ほどの「VAIO Fit 14A/15A」の前モデルに相当します。現在は生産終了となっていますが、「VAIO Fit 14A/15A」のようなアルミのボディに、ディスクドライブといった「VAIO Fit 14E/15E」のオールインワン機能を合わせた、まさに我が家が求めるモデルなのです。
店頭販売モデルを購入したよ
現在はソニーの直販サイトで既に販売終了。家電量販店でも在庫がかなり少なくなってきており、入手困難なのですが、今回なんとか在庫を見つけて取り急ぎ購入したのが、店頭モデルの「VAIO Fit 15 SVF15A17CJB」です。スペックは以下のとおり。ソニーストアで買える最新モデルで、これと同じような構成にすると14万円を超えます。今回はこれを9万9800円で購入しました。10万を切る価格でハイブリッドHDDやBDドライブ、フルHDタッチパネル、Office 2013を入手できたので、家族が使うには十分満足しています。
本体の質感
シルバー、ブラック、ピンクのカラバリの中から購入したのはブラックです。ホワイトのキーボードバックライトが映え、アルミのヘアラインがとてもステキ。おかげで安っぽさは微塵も感じられずパームレスト部分もアルミなので冬はかなりひんやりします。
ポート類はすべて左側面にあり、右側面にはBDドライブ、前面には通知LEDがあります。背側面には天板が重なる構造のため何もありません。
ポート類はすべて左側面にあり、右側面にはBDドライブ、前面には通知LEDがあります。背側面には天板が重なる構造のため何もありません。
実際の使用感
普段は13~11インチのノートPCを使っているので、大画面はとても新鮮です。1920×1080の解像度で作業領域も広いので、ウィンドウをいくつも開きやすく、何かを見比べて作業する時など快適です。VAIOに限らず、大画面ノートPCを買うときに「解像度」は要チェックポイント。店頭では平気で1366x768といった低解像度のものが売られているので気をつけたいところです。
不満点
この「VAIO Fit 15/14」というモデル、唯一不満に思うのが液晶の質です。全体的に白っぽく、視野角はかなり狭くて、横から見るとかなり見づらいのです。さらに反射がかなり気になる光沢液晶。常に自分の顔が写っている状態です。
普段から良い液晶を搭載したPCを使っている方はかなり気になってしまうかもしれません。僕はこの液晶の質だとちょっと常用はキツいなと感じました。
広色域/高輝度をうたう「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載した現行の「VAIO Fit 14A/15A」はかなり液晶が綺麗なので、お金をかけてでもそちらを重視する方はそちらを選んだほうが無難です。
他に細かいところだと、液晶を閉じたときの動作設定で「何もしない」が選べないのがちょっと気になります。ファンの排気口が液晶を開けたところにあり、液晶を閉めてしまうと塞がってしまうので、そういう仕様だとは思うのですが。
結論
ボディの質感と、BDドライブ、大容量HDD、タッチパネルといった充実の機能を兼ね備えた「VAIO Fit 15」は旧モデルながら、現行モデルにはない魅力があります。まだ場所によっては手に入るところもあるので、ホームノートをお探しで、我が家と用途が合う方は検討してみるのもいいかもしれません。
ようは、今回のVAIOに限らず、最新モデルにこだわらなくても、良い掘り出し物が見つかるかもよというお話でした。雑日記おわり。
ソニー(SONY) (2013-05-18)
売り上げランキング: 4,733
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