帰国前日、最後のフリーの日。今日は行きたかったマーケットや豪華なディナー、そしてロンドン・アイに乗る予定だ。
2月6日(イギリス現地時間)また、都会で目覚める朝
コッツウォルズで夢のような時間を過ごし、またロンドンに戻ってきて迎えた朝。眠い目を擦りながらホテルで最後の朝食を摂り、ユーストン駅から地下鉄に乗った。
地下鉄ストライキの影響で、(駅員が出勤していない=停車しない)駅はホワイトボードマーカーで直接バッテンがついていた。それにしてもシンプルでわかりやすい看板だ。日本のゴチャゴチャしたのも良いが、シンプルな美しさがある。
食料品の市場、バラ・マーケット
高架下に美味しそうな出店が軒並み連なっているのが、バラ・マーケット。鮮魚から肉、野菜、果物、スイーツからコーヒー、菓子までなんでも揃っていて、日本のデパ地下のような感じだ。多くの人で賑わっており、観光客ももちろんいたが地元の人が買い物に来ている姿も印象的。ちなみにここは映画けいおんで『みんなでカップケーキを食べながら「あずキャットいて」』の場面に出てくるところ。
今回よく見かけた社会科見学らしき生徒の姿。スイカみたいな制服がオシャレだ。
蟹!
ヒラメ!
ご注文はうさぎですか?
かぶりつきたくなるような鮮やかな果物と野菜。辺りはフレッシュな香り。
モッツァレラ! スパゲッティに入ってると嬉しいやつ。
スイーツも充実。
友人は出店の紅茶を。
自分はカラメルカスタードパイを食べ歩き。サクサクの生地と甘いカスタード……本当に美味しかった。
ゆで卵をひき肉と香辛料などで包んだスコッチエッグ。イギリスのピクニックフードとして有名。
3人で色々なところを見て回っていたら、スープ屋さんのおばさんが声をかけてきて3種類のスープを試飲させてくれた。辛いのが一番美味しかったかな。
お皿も売っていた。
マーケットをふらっと外れるとこんな町並み。素敵すぎじゃありませんか……。
歩いて楽しい、食べて楽しい。素敵なマーケットだった。ロンドンに来たら絶対に立ち寄るべき場所だと思う。激オススメ。夜にまた来てみたい場所だ。
おまけ。肉屋!って感じのおじさん。
カムデンロックマーケットに再訪
バラ・マーケットを後にし、駅を目指して歩く。途中、街中で自転車の調整をしてくれるサービスを見かけた。東京では見かけたことのないものだ。
ロンドンの救急車のサイレンはとにかく甲高くて非常に耳障り……。
歩いていると、見慣れた文字が書かれた提灯が目に入ってきた。中を覗いてみると中国人が経営する日本料理店。カレーの量が半端じゃない!
カムデンタウン名物のスクーター椅子。ステキ。
バッキンガム宮殿へ
お土産も手に入れ、「さて次にどこ行こうか」と雨の中を傘もささずにフラフラしてやってきたのが、バッキンガム宮殿。ロンドンに来たら衛兵交代式を見るのは定番中の定番だが、日程の中に組み込むのをすっかり忘れていて結局見ることができなかった。
雨が強くなってきたので観光客もまばらな感じ。まぁ雰囲気だけでも味わえたので良しとする。またロンドンに来る理由もできたということで!
ホテルに一旦戻ってお着替え、そして郵便局にダッシュ
日も暮れてきたところで一旦ホテルに戻ってきた。なぜなら今夜のディナーのレストランはドレスコードがあるからだ。正装にお着替えーということで、このためだけに背広と革靴も持ち込んできてある。そして自分は着替えた後にもう一仕事……。
実は5日目に泊まったフォス・ファームハウスで、手渡されたインフォメーションカードを誤って持ち帰ってしまったのである。思いっきり最上段に「こちらのカードはスタッフにお返し下さい」って書いてある……。これはまずいということで、日本に帰国する前にロンドン市内から郵便で送り返すことにした。
宿泊しているホテルから一番近い郵便局をGoogleマップで検索して、さっそく郵便局にダッシュ。ここは中が普通のお店になっていて、一番奥に郵便受付がある。さっそく受付のお姉さんに「このカードが折れないように送りたいんです~」と聞いてみると、「厚紙タイプの封筒があるわよ」と教えてくれたので、手前のお店に戻り、封筒を見つけてレジに持っていく。たまたま20ポンド札しか持ちあわせていなかったので、レジのお兄さんにソーリーソーリー言いながら封筒を手に入れることができた。
受付左手に作業できる場所があったので、インフォメーションカードをクリアファイルで保護してから封筒に入れた。フォス・ファームハウスと、意味があるかは不明だが一応の日本の住所を書き、それを先ほどのお姉さんに持っていく。「この封筒ちゃんとレジ通した?」と聞かれて「買ったよ!金払ってるよ!!」と言い返したり。
国内郵便だしたん。 (@ Post Office) http://t.co/hTC2fdakWI
— やむけい*❎ (@yamkei) 2014, 2月 6
ちゃんと届くか心配だったが、後日、Tさんからお礼のメールが届いて一安心。
イギリス旅行の最後のディナー
時刻は18時前。バスに乗って目的地のレストランへ移動開始。
やってきたのは、サヴォイホテルに隣接するシンプソンイン・ザ・ストランドという高級レストラン。イギリス名物のローストビーフが食べられる有名な場所だ。日本でネットから予約していたので、入り口で予約ページを印刷したものを見せたらすぐに席に案内してもらうことができた。ご覧の通りシャンデリアや綺麗な壁紙など、重厚感のある豪華な内装で、ドレスコードがあるのも頷ける。普段は接待や会食に使われるようだ。
ただ、このお店は日本のガイドブックで定番中の定番となっているので、日本人の観光客が多い。我々がいた時も正装ではない日本人の家族連れや一人で来ている男性客がいた。実はそこまで気を使わなくても大丈夫そうだ。ちなみにJCBカードも使えてしまう。
席についてから、ウェイトレスの女性が通常のメニューを持ってきてくれたが、すかさず「Please, Fixed Price Menu.」と言ってみた。すると別のメニューを持ってきてくれた。19時前に入店すると、コース料理が4000円ほどのお手頃価格で食べられるメニューが用意されているのだ。
コース料理の内容は色々選べるのだが、もちろん全員メインディッシュはローストビーフを選択。わくわくして待っていると、ソムリエがテーブルに近づいてくる。お酒は飲まないつもりだったので最初は断ったのだが、「ロービーに絶対合うよこれ!」という営業に押され、クローズ・エルミタージュ2011という赤ワインをあけた。
想像していたよりも遥かに飲みやすく、一安心。
最初の一品は前菜の日替わりマッシュルームスープ。クリーミーで、こういうのはわりと苦手なほうなのだが、美味しく飲むことができた。
スープを飲み終わった頃にテーブルに近づいてきたのが、大きなローストビーフの塊とシェフご一行。このお店はローストビーフを目の前で切り分けてくれる。焼き加減も好きにオーダーできるのでレアを注文。
「ま、待ってました……!」
大きなローストビーフが3枚ほどに切り分けられて手元にやってきた。ホースラディッシュと味がついていないシュー生地のヨークシャープディングが付け合せ。
ローストビーフは柔らかすぎず硬すぎずいい歯ごたえ。量があるので後半はキツかったが、赤身なのでもっさりせずに食べることができた。赤ワインとの相性もなかなか悪くないなと思いつつ、必死にローストビーフを胃袋に収めていく。そして、猛烈にごはんが欲しくなった……。
ロンドン最後のディナーとして、今回のレストランを設定したがこれが大正解。本場のローストビーフに舌鼓を打つことができ、ちょっとお高めだったが非常に満足度の高い良い思い出になった。
ロンドンの夜景をロンドン・アイから
最後のディナーを楽しみ、ほろ酔いでやってきたのが待望のロンドン・アイ。昼間に来た時とは違い、青のライトアップで幻想的な場所に様変わりしていた。綺麗だ……。ちなみにこの場所周辺はカメラの三脚が使用禁止。使っていたら係の人に「No~!」と言われた。
近くのショップで「Adult three, please」でチケットを入手。意外と人は少なく、サクッと観覧車に乗り込むことができた。
中はこんな感じ。すべて青の照明になっており、まるで宇宙船に乗っているかのような世界観が楽しい。徐々に高度が上がっていくと見えてくる景色は――。
あーいやだ、これは惚れてしまう。プロポーズは夜のロンドン・アイでしたいとか思ってしまった。夜、夜がオススメですこれ。ちょっとこの景色は本当に感動した。
感動も束の間、後半は乗り合わせた少年とパンチをしあって戯れた。そういえば、ロンドン・アイを降りる時にも女の子が日本語で「サヨウナラ」と話しかけてきてくれた。日本語は独学だろうか。異文化コミュニケーション楽しい。
夜のビッグベン
高所からの絶景を堪能し、しばらく夜のロンドンを歩く。ライトアップされたビッグベンは非常に美しく、照らされた外壁の模様が生々しくて非常にリアル。
明日、帰国するのが本当に惜しくて、舐めるように夜のロンドンの街を歩きながら時間をかけてホテルに帰った一行だった。
近日公開予定の"イギリス・ロンドン旅行記⑨"に続きます。
◆イギリス・ロンドン旅行記①~1日目・出発編~
◆イギリス・ロンドン旅行記③~2日目・優雅な朝、詐欺遭遇でホームズが9¾のロンドン寿司編~
◆イギリス・ロンドン旅行記④~3日目・近代と歴史が交錯する、午後ティーと招き猫編~
◆イギリス・ロンドン旅行記⑤~4日目・やっとビッグベンに遭遇、紅茶を買い占め念願のガストロパブ編~
◆イギリス・ロンドン旅行記⑥~5日目・ハリポタ&きんモザ聖地巡礼、レンタカーでコッツウォルズドライブ編~ #kinmosa
◆イギリス・ロンドン旅行記⑦~6日目・美味しいスコーン、きんモザ聖地巡礼&コッツウォルズドライブ帰還編~ #kinmosa
◆イギリス・ロンドン旅行記⑨~8日目・帰国編~◆イギリス・ロンドン旅行記④~3日目・近代と歴史が交錯する、午後ティーと招き猫編~
◆イギリス・ロンドン旅行記⑤~4日目・やっとビッグベンに遭遇、紅茶を買い占め念願のガストロパブ編~
◆イギリス・ロンドン旅行記⑥~5日目・ハリポタ&きんモザ聖地巡礼、レンタカーでコッツウォルズドライブ編~ #kinmosa
◆イギリス・ロンドン旅行記⑦~6日目・美味しいスコーン、きんモザ聖地巡礼&コッツウォルズドライブ帰還編~ #kinmosa
◆イギリス・ロンドン旅行記⑧~7日目・豪華ローストビーフからのロンドン・アイ編~←イマココ
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