イギリス・ロンドン旅行記②~1日目・到着編~


12時間のフライトを経て、ついに悲願のイギリス・ロンドン ヒースロー空港に到着した。

イギリス・ロンドン旅行記① ~1日目・出発編~の続き。



1月31日(イギリス現地時間)

ブレを補正する技術ください

イギリスは日本と時差が9時間あるので、1月31日の昼に日本を出発してもイギリスに到着したのは1月31日の午後3時だ。不思議な感覚。


当日はあいにくの雨だったが、ロンドンと言えば雨なのでこれでいいのだ。なんともいえない空港内の匂い、窓から見える見慣れない海外車両、英語オンリーの案内板、そんな雰囲気を身体全体で感じていると「海外に来た!」という実感がだんだん湧いてくる。


イミグレーション

飛行機を降り立って最初に待ち構えているのが「入国審査」である。既にゲートにはたくさんの人が並んでおり、自分の番を今か今かと待っているところだった。ちなみにヒースロー空港は無線LANが45分間無料で使えるので、待っている間にネットで時間が潰せる。

イギリスのロンドン・ヒースロー空港(LHR)で45分間使える無料Wi-Fiの設定方法 | DIGITAL GRAPHER


イギリスの入国審査はかなり厳しいことで有名で、滞在理由を詳しく聞いてきたり、ちょっとでも怪しいと裏に連れていかれる(?)なんて前情報を仕入れていたので、事前に予行練習は済ませてきたがやっぱりドキドキした。といっても実際はあっけないものだった。

自分「はろー(パスポートと往復のeチケットを提示)」
審査官「サンキュー。何しにきたの?」
自分「さいとしーいんぐ!」
審査官「休暇なん?バケーションってやつ?」
自分「いえす、ばけーしょん!」
審査官「どのくらい滞在するのさ?」
自分「ごめんゆっくり喋って」
審査官「ど~の~く~ら~い~滞~在~するのさ~~?」
自分「7daysだぜ!」
審査官「誰かと一緒?友達いる?w」
自分「いるよ!(怒)」
審査官「OK、いい旅を(´∀`)」

「サイドビジネス!」と言ってみたいのを抑えつつ、やり取りはおおよそこんな感じだった。もちろんすべて英語でちょっと長かったが、聞き取れなかったら「sorry...?」と言えば相手は言い直してくれるし特に問題はなかった。一人ひとりしっかり会話をする印象。

この時、人生で初めて外国人と英語でしっかり実コミュニケーションを取った瞬間であった。正直めちゃくちゃ興奮して楽しかった。小さい頃、友達と暗号を決めて会話した時のワクワク感のような感じ。我ながらなんとスケールの小さいこと。


ガジェクラの性(さが)よ


入国審査を突破すると、目の前に飛び込んできたのはSIMカードの自販機だ。そう、ここはSIMフリーの国なのである。手持ちのNexus 5はイギリスで使うために買ったようなもので、今回の渡航中大活躍したのは言うまでもない。自販機でなかなかクレジットカードが使えないハプニングもあったが、なんとかここでthreeのSIMを購入した。詳しくは以下の記事で。

海外旅行でスマホが使える便利さを実感した!イギリス・ロンドンでオススメの現地SIMカードはこれです。 | DIGITAL GRAPHER




ハイヤーでホテルまで


空港のロビーには、我々の名前が書かれたボードを持った日本人の現地スタッフおじさんが到着を待っていた。今回の旅行は全日程自由行動ではあるが、一応ツアーなのでホテルまでは案内をしてもらえるのだ。空港の駐車場に用意してもらったハイヤーで今回宿泊するホテルまで送ってもらった。ちょっとVIP気分でテンションが上がってしまう。

そういえば、ハイヤーに乗る前に寄った空港のトイレで男性用の小便器が小さくてびっくりしたのをよく覚えている。日本のように縦長ではなく、お椀型に近いという感じ。丸見えだ(笑)


3月のイギリスは日が落ちるのが早いので、1時間ほどハイヤーに揺られる間に外は暗くなった。車窓から見えた、見慣れない信号機、黒キャブ、雨に濡れた夜の町並みは紛れも無く異国の地だった。日産GT-Rのデカい広告が目立っていたのが印象的。


宿泊するロンドン・ロイヤルナショナルホテルは、ラッセルスクウェア駅とユーストン駅の近くに立地する、客室数が1000を超える巨大ホテルだ。特別豪華ではないものの、ロンドンの中心部にあるので旅行者に最適なホテルである。

廊下がとても長い


現地スタッフおじさんに案内され、フロントで宿泊者カードに記入して一人一枚カードキーを受け取りチェックイン完了。部屋に到着するとスタッフおじさんとはここでお別れ。
今回は三人で行ったが、最悪一人はソファベッドを覚悟していたので、しっかりベッドが三つある部屋が取れたのはラッキーだった。

シャワーやトイレもなかなかに綺麗で、湯船にお湯を張ればお風呂にも入ることができた。個人的不満点としてはシャワーヘッドが固定式だったので、お尻をしっかり洗いたいポリシーを持つ自分(普通だよね?)はアクロバティックな体制でお尻を洗っていたのだが、これを友人に話したら笑われたのであまり触れないでおく。

このホテル、日本のクチコミを見ると評判が悪いらしいのだが、心配するようなことはまったくなかった。安心していい。

自分のベッドを確保して一段落したら、夕食を食べに夜のロンドンへ向かった。


初めてのフィッシュ&チップスと駅パニック


初めてのロンドン街歩きは非常に興奮した。風景すべてが非現実的だった。最初に驚いたのはみんな赤信号無視が標準だということ。律儀に信号を守っているのは我々を含む旅行者ぐらいで、ロンドンっ子はみんな颯爽と信号を無視して道路を渡っていく。


駅近ということもあり、ロンドンっ子が赤信号無視をしている姿に海外から来たであろう人たちが呆気にとられている姿はとても愉快だった(自分たちもはたから見たらそんな感じだったと思う)。

ホテルから徒歩5分ほどで行けるユーストン駅は、ロンドンで6番目に乗降客数の多いターミナル駅だ。こちらにきて最初の夕食は駅構内にあるフードコートでフィッシュ&チップスを食べようとあらかじめ予定していた。ついでに明日からの電車・バス移動で使うオイスターカード(ロンドン版Suica・PASMOのこと)を手に入れるという目的があったためだ。


駅構内にある、黒背景にオレンジの文字が冴える電光掲示板がとてもオシャレで思わず目を奪われてしまう。このわかりづらそうな感じ、THE・海外という感じである。

少し駅の中を散策した後、見つけた販売機でオイスターカードを入手&40ポンドをトップアップ(チャージ)できた。タッチパネル式の販売機は多言語表示に対応しており、日本語に切り替えられるので何も迷うことはなかった。良い時代である。


続いて、お待ちかね夕食の時間。事前に調べて美味しかったというレビューを見つけたので、今回は英国チェーン店ながらロンドンではここに一軒しかないというフィッシュ&チップスのお店「ハリー・ラムスデンズ」を選んだ。


初めて海外の飲食店でオーダーするのでとてもドキドキだった。日本のようにメニューに写真があるわけでないので、名前を見て想像するしかないからだ。とりあえず普通のフィッシュ&チップスが目当てだったので、適当にそれっぽいメニューの一番上に書かれたものを注文してみた。しかしここでハプニングが起こる。

「さあ会計だ」とお金を取り出そうとしていたら、突然自動音声の構内アナウンスが流れはじめ、駅にいる客が一斉に出口へ向かいだしたのだ。相手をしていた店員のお姉さんも「Oh my god...」とか言い出してレジのお金をすべて回収し始める。アナウンスがうまく聞き取れなかったのでかなりびっくりした。



とりあえず流されるまま自分達も出口へ向かっていると、再度アナウンスが流れ、周りの人達は「なーんだ」という顔をしながら来た道を引き返し始めた。どうやら問題はなかったらしい。恐らく火災報知器の誤報と想像しているが、今でも何だったのかは謎だ。切実に英語力が欲しいと思った場面であった(上の動画から何が起こったかわかる人はぜひコメントで教えてほしい)。

先ほどのお店に戻ったら再度注文を聞かれたので、今度は「プリーズ、ベーシックフィッシュ&チップスメニュー!」と言ってみた。するとお姉さんに笑われてしまった。「普通のフィッシュ&チップスね。うふふ、良かったわね。さっきオーダーしていたのは違うものだったわよ。」と。


初っ端から色々あったが、なんとかイギリス本場のフィッシュ&チップスにありつくことができた。モルトビネガーとケチャップをつけて食べたが、ケチャップの量が少なく完食はキツかった。今思えばもっとケチャップをもらっておくべきだったと思う。


腹を満たしたところで、夜のロンドンを散歩することに。目的地は1.5kmほど離れたところにあるウェイトローズという高級スーパー。ココのエコバッグをお土産に頼まれているのだ。先ほどのユーストン駅からウェイトローズまでホテルを挟んで一直線なので非常にわかりやすい。道中、雨が本降りになってきたが、傘がなかったのでずぶ濡れになった。ロンドンの人たちはみんな雨でも傘をささないので「ロンドン歩いてる私達!」感がすごく楽しかった。


お店に到着し、お目当てのエコバッグと食料を手に入れた。帰りはさすがに疲れたので最寄りのホルボーン駅からホテル最寄りのラッセルスクエア駅までのひと駅をtube(地下鉄)で移動した。初めてのロンドン地下鉄だったが、日本の地下鉄とは似て非なるという印象。詳しくはまた別の機会に。

某イギリスアニメを未見の友人にホテルで予習させる意識の高さ

ホテルに帰ってきてからはまったりしつつ、Nexus 5のSIMカードを入れ替えて遊んでいたら、SIMアダプターが中で詰まってしまい取れなくなってしまうというハプニングが発生した。今回の旅行で頼みの綱のスマホなので焦る焦る。なんとか爪切りで無理やり引き出すことに成功したが、SIMスロットが少し欠けてしまった。

なーんて、イギリス滞在初日ながらイベントが色々発生したおかげで期待と不安の入り混じった状態で寝床に就くのであった。


"イギリス・ロンドン旅行記③"に続きます。
イギリス・ロンドン旅行記①~1日目・出発編~
イギリス・ロンドン旅行記②~1日目・到着編~←イマココ
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