【レビュー】Android搭載でiTunesと同期できる!新型ウォークマンFシリーズ "NW-F887"を購入


こんにちわ、やむけい(@yamkei)です。

ソニーが、フラッグシップのウォークマンにAndroidを載せるようになってから早2年、今までにZシリーズとFシリーズの2モデルがラインナップされてきました。

ウォークマンにAndroidを載せること自体、賛否両論なところもありますが、僕はAndroidのおかげで、iTunesとウォークマンを同期できるようになったため、すごく良い流れだなと思っています。おかげでiPodからウォークマンに乗り換えることができたんですね。

このへんは過去にも語っているのですが・・・毎回タイトルがくどいですねw
まぁそのくらいブレイクスルーな事象だったわけです。そういう人多いんじゃないでしょうか。え、いない?

Android搭載でiTunesと同期できる!WALKMANウォークマンFシリーズNW-F807”を購入&レビュー | Digital Grapher


Android搭載のおかげでiTunesと同期できる!WALKMANウォークマンZシリーズ"NW-Z1070"を購入 | Digital Grapher


2011年12月 Zシリーズ発売「初のAndroid搭載ウォークマン!ネーミングが究極のZ!」
2012年10月 Fシリーズ発売「Zシリーズの不満だったサイズを小型化!」

ソニーの上手い商品戦略に乗せられてかどうかは知りませんが、奇しくもAndroidを搭載したウォークマンシリーズはすべて購入しております。新しいの欲しくなっちゃうから仕方ない。


そして今年の9月、Fシリーズの新しいモデル「NW-F880シリーズ」が発表され、当ブログでもいち早く銀座のショールームに展示された実機の操作感などをご紹介しました。

本命キタぞ!新型ウォークマン『NW-F880シリーズ』『NW-ZX1』ファーストインプレッションレビュー | Digital Grapher


で、この新しいFシリーズが本日発売で、さっそく届いたので開封しました!


前モデルとほぼ同じコンパクトなパッケージ


箱は前のNW-F800シリーズと同じサイズで、カラー問わず白黒なデザインとなっています。アップルのシンプルな箱もカッコイイですが、ソニーのスペックが並んだパッケージデザインも良いですよね。昔ながらの安心感というか、わくわくする感じ。

僕が購入したのは、64GBモデルの"NW-F887"で、カラーはホワイト。冷静に考えるとPS4と同じ金額です。チビりますね。


今回のFシリーズ、地味に2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会の公式MP3プレイヤーに指定されています。選手に配られたりするのかな?

本命キタぞ!新型ウォークマン『NW-F880シリーズ』『NW-ZX1』ファーストインプレッションレビュー | Digital Grapher


本体デザインについては先ほどもご紹介した記事をご覧ください。全体的にすごくカッコイイです。今回は展示機ではなく家でゆっくり触って気づいた点をいくつかご紹介します。


CPUとRAM1GBで快適な動作、処理速度アップ!AnTuTuでベンチマークも



前モデルまではRAMが512MBとかなり貧弱だったため動作がもっさりしたり、ライブラリの構築に時間がかかったり、音飛び(!)したりしました。ここは本当に困った部分でしたが、新しいFシリーズは安定の1GBを搭載。CPUも最新ではありませんがそれなりに実績のあるモノを積んでいるので、快適に動くようになりました。特に音楽を同期させた後のライブラリの構築がすごく速くなっています。

自分の中で「Androidウォークマン=モッサリで使いにくい」というイメージが定着していたので、快適に操作できるとなんだかニヤニヤしてしまうくらい本当に嬉しいです。


AnTuTuでベンチマークも取ってみました。大体Galaxy S2と同じくらい。もちろんAndroid 4.1.1搭載なのでGalaxy S2以上に快適に動く感触です。

各モデルのストレージ容量に関係なく、アプリなどをインストールできる領域は約1GB。


発色が綺麗なトリルミナス®ディスプレイ


写真だとわかりにくいのですが、今回の液晶は発色が素晴らしいです。この点に関しては解像度で劣るiPhone 5と同等かそれ以上と感じました。動画プレイヤーとしても活躍してくれそうです。


ClearAudio+と各種音質設定


イコライザーやDSEE(高音域補完)などの音質設定なども健在。好みの音に調整が可能です。ここはバッテリーの消費との兼ね合いもあるので、非圧縮コーデックや高ビットレートのMP3ファイルを使っている人はオフでもいいかもしれません。

そして注目なのが"ClearAudio+"
ワンタッチで推奨サウンド設定に変更できます。オンにすると低音が元気に聴こえるようになり、それに伴ってボーカルにハリが出ます。音圧が高くなる感じ。僕は高音域が綺麗に出るほうが好きなのですが、迫力のある元気な音楽曲への没入感が出て良いものだなと再認識しました。オフの状態で素直な音を聴くのも良いですが、オンにするとすごく気持ちよく楽しく聴けるので特に付属のイヤホンを使っている方にはオススメです。

そして圧縮音源をCD以上の高音質にアップコンバートする「DSEE HX」が年内にアップデートで使えるようになります。発売日までに間に合わなかったのが開発ギリギリって感じがしますが期待して待ちましょう。どんな音が鳴るのか楽しみです。


ポケットの中でサイドキーが予想外に使える・・・けどちょっと怖い



今回の新型から搭載されたサイドキー。実際に使っていて気づいたのが真ん中の再生/停止ボタンのところにポチが付いていること。この細かい工夫によって、ポケットの中でどこのボタンを押せばいいのか指で直感的にわかります。

このハードキーは純正以外のプレイヤーアプリでも使用可能。更に純正プレイヤーなら長押しで巻き戻しや早送りも可能です。

しかし、問題点がひとつ。
例えば電車内で本体にイヤホンを挿していない時、誤って再生ボタンを押してしまうと公衆の面前で曲が流れます。「何を当たり前のことを言っているんだ」と思うかもしれませんが本体を触っていると結構あるのです。ボタン出っ張ってるし。

実はAndroidウォークマンって他のAndroidスマホやiOSと違い、マスター音量というイヤホンとスピーカーの音量が分かれていない一括の調整方法になっているので、イヤホンで曲を聴いて、イヤホンを取り外したときに音量はそのままなのです。そこで誤ってボタンを押してしまうと・・・。


もちろん誤操作防止設定で、画面オフ時やロック解除画面でハードキー操作を無効にすることもできるのですが、そうするとハードキーの意味が無くなってしまいます。

ここはもう少し工夫が欲しかった。

追記


解決法を教えてもらいました。
実はマスター音量の下にある"音楽、動画、ゲーム、その他のメディア"と書かれた、いわゆる"メディア音量"と"通知音量"は、イヤホンを挿している時とそうでない時で分かれているそうです。

つまり、イヤホンを挿していない時にこの二つの音量をゼロにしておけば、もしイヤホンで音楽を聴いていて、抜けてしまった時に誤って再生ボタンを押してしまっても、音が出ないというわけです。

素晴らしい!問題解決しちゃいました。


ハードキー操作、充電中に光るウォークマンロゴ


全面下部に配置されたウォークマンロゴ、透過して見えるだけでなく音量などのハードキーを押したときや、充電中に光ることに気づきました。暗い場所で初めて気付くレベルの明るさですが綺麗です。こういう細かい芸ができるくらいの余裕が出てきましたね!


BluetoothヘッドホンとNFCペアリングが超便利!

別の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。


【レビュー】ウォークマンとNFCペアリングが超便利!万能選手なソニーのBluetoothヘッドフォン"MDR-1RBT" | Digital Grapher




今までのWM-PORT対応周辺機器も使える

WALKMAN"ウォークマン"用FMトランスミッター2機種比較レビュー | Digital Grapher

僕が車で使っているウォークマン用のFMトランスミッターや、ダイレクト録音用ケーブル WMC-NWR1もF880シリーズで問題なく使用することができます。


AndroidウォークマンとiTunesの同期方法をおさらい

1.PlayストアからiSyncrをインストール
2.アプリの指示に従ってココからPCにiSyncrをダウンロード、インストール。
3.PCにAndroidウォークマンを接続して、システムトレイのiSyncrを右クリックして接続したウォークマンを選びます。



4.iTunesのプレイリストが読み込まれるので、同期させたいものを選択。全曲同期させたい場合は一番上のライブラリやミュージックを選ぶといいです。そしてシンク。


5.設定で色々お好みに。「シンクの選択済み歌曲」にチェックを入れるとiTunesでチェックを入れた曲のみ同期なんてことも可能です。


6.PlayストアからSimple Last.fm Scrobblerをインストール
7.再生回数カウントに対応したプレイヤーアプリ(PlayerPro、PowerAMP、WinAMP、UberMusic、Zimly、Lithium、bTunes、MixZing、Meridian Music Playerなど)の設定で"Scrobbling"の項目にて"Simple Last.fm Scrobbler"を選択する
7.設定で評価システムをiSyncrに変更する(PlayerProの場合)

これでiTunesとの音楽同期、再生回数・レートの双方向同期が可能になります。


ただ、残念ながら前モデルに引き続きiSyncrで同期した場合、純正プレイヤーだとアルバムやアーティストの表示などはまったく問題ないのですが、プレイリストのみうまく読み込めないようです。プレイリストを使う方は他プレイヤーアプリを使用する前提ということで。昔は問題なかったのになー。

~追記(2015年7月21日)~


前モデルから買い換える価値もある満足度が高い製品

ハイレゾシールは液晶保護シートを貼る際、剥がす必要がある

実際に手持ちのライブラリを入れたり、環境を構築してみましたが、買って良かったです。特に自分みたいな前モデルからの買い替えだと「わざわざ買い換える価値あるかなー」と思ったりもしましたが、基本的な動作の不満点がすべて解消しており、音質も更に良い方へ向かっているという、大変満足度の高いものになっています。本体デザインも良いので所有感も満たしてくれますし、NW-F880が来てから、音楽を聴くのが楽しくて仕方ありません

今回からハイレゾ音源に対応してCD音源以上の音を楽しむことができるようになりましたが、そこまで気を張らなくてもmp3の320kbpsで十分音の良さを実感できます。歴代ウォークマンシリーズの中でも1、2を争う程じゃないかなー。
取り急ぎですがこんな感じで。また何かあったら書きたいと思います。


アクセサリー周辺機器、購入したオススメケースのレビューを書きました

ウォークマンFシリーズ"NW-F880"のアクセサリー周辺機器を揃える | Digital Grapher


【レビュー】ウォークマンFシリーズ"NW-F880"のiバッファローTPUクリアケース"BSWF13CTCR"が大変良い | Digital Grapher


コメント

  1. Androidもイヤホン音量とスピーカー音量は分かれているはずですが・・・。少なくとも私のスマホではそうなってます。

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    1. ご指摘ありがとうございます。
      実はAndroidウォークマンの音量はマスター音量という管理方法になっていまして、
      イヤホンとスピーカーの音量が共通なのです。
      こちらの書き方が悪かったですね。すいません。

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  2. こんばんは、光るウォークマンロゴってオフとか出来ないですか?
    バッテリーで使用してる時に、ハードキー押して光ったらバッテリーが消費するなと思ったので。

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    1. 残念ながらオフにはできないようです。
      ただ、LEDなのでそこまで気にする必要もないと思います。

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    2. 返信ありがとうございます、ウォークマンF886買ったんですけど、これのディスプレイって自動明るさ調整?がついてるんですかね、ネットしてる画面からホームに戻った時に、明るさが調整されるように思います、気づきませんか? あと、前のF800では焼き付き易さが気になったんですけど、F880では気になりませんね! これで自動バックライトオフの時間を延ばせそうです

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